VarP関数

 指定したフィールドに含まれる値から求められる分散を返します。具体的には値の偏差平方和を値の個数で割ったものが返されます。
 詳しく言うと、集計の対象となるレコードが母集団そのものである場合の分散です。集計の対象となるレコードが母集団からのサンプルである場合(母集団⊃サンプル)に母集団の分散の推定値を求める場合にはVar関数を用います。

使用例

 レコードソースとして右のようなテーブルを用いるものとします。


表記例戻り値例説明
VarP([数学点数])274.617283950617指定したフィールドの値から求められる分散が返されます
VarP([英語点数])256.408163265306指定したフィールドの値にNullが含まれる場合は、そのレコードが計算から除外されます
VarP(50)0直接数値を指定した場合、全レコードにその値があるものとして計算された結果が返されます。結果的に0が返されます

書式

   VarP([フィールド名])

 指定できる引数は1つのみです。フィールド名を指定することにより、そのフィールドに含まれる値から求められる分散が返されます。

備考

 ExcelのVARP関数だと「=VARP(88,56,45…)」というように配列状の値を直接指定することが出来ますがAccessのVarP関数ではできません。上記のように数値を1つのみ指定することは可能であるものの、その場合はレコードソースの全レコードがその指定した値を持っているものとして求められた分散が返されます。