数値を、指定した(通貨形式の)書式の文字列に変換します。
使用例
表記例 | 出力例 | 説明 |
---|---|---|
FormatCurrency(12345) | ¥12,345 | 数値のみを指定すると\のほかにカンマ入りとなります |
FormatCurrency("12345") | ¥12,345 | 文字列でも数値とみなせるものは変換されます |
FormatCurrency(12345.6789) | ¥12,346 | 表示できる桁数(この場合小数点以下)より小さい小数部分は四捨五入(偶数丸めではない通常の四捨五入)されます(四捨五入の例については以下の例も参照のこと) 単なる切り捨てではない点も含め、重要ですので注意してください |
FormatCurrency(12345.6789,0) | ¥12,346 | 小数点以下桁数として0を指定した例 やはり小数点以下切り捨てではないので注意してください |
FormatCurrency(12345.6789,5) | ¥12,345.67890 | 小数点以下桁数5を指定した例 |
FormatCurrency(12345.6789,5,-1,0,-1) | ¥12,345.67890 | 小数点以下桁数を5とし、0の表示モードを-1,マイナス表示モードを0,カンマ表示モードを-1とした例 小数点以下桁数以外は、指定しない場合と同じ設定です |
FormatCurrency(12345.6789,5,-1,0,0) | ¥12345.67890 | カンマ表示モードを0とした例 カンマが表示されません |
FormatCurrency(-12345.6789,5,-1,-1,-1) | (¥12,345.67890) | マイナス表示モードを-1にした例 マイナスの値についてはマイナスの符号ではなくカッコで囲んで表示されます |
FormatCurrency(0.6789,5,0,0,-1) | ¥.67890 | 0の表示モードを0とした例 整数部が0の時、つまり数値が1未満でかつ-1より大きいとき、整数部の0が表示されません |
FormatCurrency(-0.6789,5,0,0,0) | -¥.67890 | 0を表示させなくともマイナスは表示されます |
FormatCurrency(0,0,0,0,-1) | ¥ | 数値0に対し0の表示モードを0にすると「\」だけが戻ります |
FormatCurrency(3.4,0) | ¥3 | 以下は四捨五入の例です |
FormatCurrency(3.5,0) | ¥4 | |
FormatCurrency(4.4,0) | ¥4 | |
FormatCurrency(4.5,0) | ¥5 | 偶数丸めにはなりません |
FormatCurrency(2.2444,3) | ¥2.244 | |
FormatCurrency(2.2445,3) | ¥2.245 | 偶数丸めにはなりません |
FormatCurrency(-2.2445,3) | -¥2.245 |
書式
FormatCurrency(数値[,小数点以下桁数,0の表示モード,マイナス表示モード,カンマ表示モード])
小数点以下桁数を指定しない場合、小数点は表示されません。
0の表示モード、マイナス表示モード、カンマ表示モードの設定値と意味については以下の通りです。
指定を省略した場合はそれぞれ-1,0,-1を指定したのと同じ結果となります。
設定値 | 意味 |
---|---|
-1 | ・0の表示モード…整数部が0のみのとき0を表示する ・マイナス表示モード…マイナスはカッコで表示 ・カンマ表示モード…カンマを表示する |
0 | ・0の表示モード…整数部が0のみのとき0を表示しない ・マイナス表示モード…マイナスはマイナスの符号で表示 ・カンマ表示モード…カンマを表示しない |
-2 | 「地域のプロパティ」 の設定値を使用 |
備考
FormatNumber関数の戻り値に「\」がつくだけに見えますが、桁数を指定しない場合に小数点以下が表示されないのが異なる点です。
上記のように桁指定の仕方によって四捨五入が生じるので注意が必要です。
戻り値は\を含む文字列となりますので、そこから計算に用いるのには向きません。