特にマイナスの数値の表示方法を中心して、いろいろと変えてみたい場合があります。そうした設定について説明します。
基本的な設定
「書式」プロパティにより、プラス・マイナス・ゼロの数値の書式についてそれぞれ個別に設定することができます。
このときの基本的な書式として
0;-0;0
が挙げられます。セミコロン(;)で区切られた最初の区切りはプラスの数値の書式を、2番目の区切りはマイナスの数値の書式を、そして最後の区切りはゼロの書式を表します。ただし、この段階ではそれぞれ特に変わった設定はしていませんので、この書式を設定しても普通の数値の表示と何ら変わりはありません。
また、カンマによる桁区切りの設定を併せて行う場合は
#,##0;-#,##0;0
とします。
以下では、前者の基本形に基づき表示をカスタマイズする例を挙げていきます。さらに桁区切りを表示する場合は「0」を「#,##0」に置き換えればOKです。
設定例
プラスの数値に+の記号(符号)をつける
書式を
+0;-0;0
とすればOKです。右の画像は実際に設定してみた例です。
データシートビューです。
きちんと「+」が表示されていることがわかります。
マイナスの数値を表す記号(符号)を▲にする
書式を
0;▲0;0
とすればOKです。
マイナスの数値をカッコ書きにする
書式を
0;(0);0
とすればOKです。
「-」の記号も必要であれば
0;(-0);0
とします。
マイナスの数値を赤字で表示する
書式を
0;[赤]0;0
とすればOKです。
「-」の記号も必要であれば
0;[赤]-0;0
とします。
「▲」やカッコ書きとの併用はそれぞれ
0;[赤]▲0;0
0;[赤](0);0
とします。
ゼロに±の記号(符号)をつける
書式を
0;-0;±0
とすればOKです。
ゼロを表示しない
書式を
0;-0;#
とすればOKです。
ただし、0とNullを見た目で区別できなくなりますので、使用には注意してください。