クエリのプロパティに「固有の値」というものと「固有のレコード」というものがあります。
「固有の値」を「はい」にすると、抽出される値が重複する場合にその重複が除かれて出力されます。SELECT文にDISTINCT句を加えるのと同じことであり、実際に加わります。また、SQLビューでDISTINCT句を加えるとこのプロパティが「はい」になります。
「固有のレコード」を「はい」にすると、抽出されるレコードが重複する場合にその重複が除かれて出力されます。SELECT文にDISTINCTROW句を加えるのと同じことであり、実際に加わります。また、SQLビューでDISTINCTROW句を加えるとこのプロパティが「はい」になります。固有の値(DISTINCT)が比較的多用されるのに比べ、こちらは効果がわかりにくく、あまり使われませんが、DISTINCTとDISTINCTROWの具体的な違いが現れる例については次の記事をご覧ください。
なお、DISTINCT句とDISTINCTROW句は併用できませんので、「固有の値」と「固有のレコード」もどちらか一方しか「はい」にできません。