レアケースですが、グループ化したのに同じ値の行が2つ以上出る、ということがありますので例を示します。
この例は小数の計算誤差の影響とは思いますがあくまで例示であって、発生条件を特定するものではありませんのであしからず_ _)
さて、このようなテーブルがあります。
「純資産」という数値型の列がありますが、ここが倍精度浮動小数点型なのがポイントです。
データシートビューです。
さて、クエリで次のような列を設けてグループ化します。
資産階層: -Int(-[純資産]/1000000)*1000000
この列は天井(Ceiling)関数にあたる結果を返すもので、純資産の値を100万刻みに変換します。
データシートビューです。「資産階層」列でグループ化しているにもかかわらず、その値が0の行が2つ生じています;-o-)
もとの純資産の値が0であるか、0未満(-1000000超)であるかで、この違いが生じているようです。
念のためこのクエリに基づくクエリをつくり、値が0かどうかをIIf関数で判定してみます。
どちらも0と判定されました。しかし上記のようにグループは別とみなされているわけです。
レアケースですが、テーブルをインポートした場合などデータ型が意図せず浮動小数点型になっている場合がありますので、皆無とは言えません。ご注意をいただきたいと思います。