テーブルとは

 先の節でも触れましたが、テーブルは生のデータを記録するためのモノ(オブジェクト)です。
 Excelの場合は、生のデータを記録するのもシート、計算や集計をするのもシート、最終的に報告書などとして印刷するのもシートです。1つのシートですべての役割をこなすこともできますし、ユーザーが自らそれぞれのシートに役割を与えて区別するという使い方もできます。
 しかし、Accessの場合はテーブル、クエリ等のオブジェクトの間で役割が明確に分担されています。テーブルは生のデータを記録するものであり、基本的にそれ以外の機能はありません。さすがに最近のバージョン(Accee2007以降)では使い勝手を考慮し、この制約は若干緩和されています。具体的には集計行を設けて列の数値の合計を表示したり、関数を使って他の列の値に基づく計算を行うこともできます。しかし、それらの機能もごく限られており、生のデータを記録するという、オブジェクトの基本的な役割に変わりはありません。