SQLとは

 SQL(Structured Query Language)はデータベースを操作するための言語です。関係データベースと呼ばれる種類のデータベースソフトはAccessを含めてこの言語に対応しており、データベースに対する様々な操作はこのSQLを通じて実行、処理されます。
 例えばAccessでテーブルを作成するとき、ユーザーはテーブルデザインのアイコンをクリックしてデザインビューの画面で必要なプロパティを入力していきますが、このとき、背後ではテーブルの作成にかかわるSQLが実行されています。
 また、選択クエリを作成するときはクエリデザインのアイコンをクリックしてデザインビューで必要なテーブルと列を選択し、抽出条件を設定していきますが、やはり背後ではSQLが実行されます。ユーザーはSQLの存在を考慮しなくともさまざまな操作を行い必要な結果を得ることができますが、その操作の背後でさまざまなSQLが生成され、実行されています。
 AccessはSQLを直接入力しなくともメニューを選択したりウイザードを使用したりすることでたいていの操作が可能なように作られていますし、実際に触れてみるとわかるように多くのプログラム言語とは使い勝手が異なるためなかなか馴染みにくいかもしれません。しかし、知っておくことで思わぬところで役に立つこともあり、一見どうするか見当もつかないデータの集計や抽出がいとも簡単に実現できることもあるなど、知るほどに奥の深い言語です。
 SQLはAccessの影の主役といえる存在です。正規化やリレーションシップと並び、Accessをデータベースとして理解し、利用するために最も重要な領域の一つといえます。