データベースとは

 Accessといえばデータベースですが、ここではそもそもデータベースが何を指しているかということについて、わずかですが触れておきます。

データの集まりとしてのデータベース

 普段の生活の中にもデータベースという言葉が広く浸透しています。データを使いやすく記録整理しておくことを「〜をデータベース化する」と表現することがありますが、これはたいてい、表形式のようにある程度整った形でデータを整理することを指しています。この場合、Wordで作成した住所録もExcelで作成した競技成績のデータもデータベースの一種と言えます。もちろんAccessで作成した顧客データや販売記録などもデータベースです。
 また、ある事柄を記録したファイルは1つだけとは限りません。関連する多くのファイルの集まりをデータベースと捉えることもあります。文字や数字を記録したものだけでなく、画像や音声ファイルの集まりもデータベースとみることができます。
 もっと広く捉えると、パソコンの中に格納されている各種のデータ、あるいはその総体であるディスク全体も、様々なアプリやOSを通じて整然と管理されており、その全体をデータベースとみることができます。

データを扱うソフトとしてのデータベース

 一方で、WordはワープロでExcelは表計算、Accessはデータベース、というような分類がされています。この場合のデータベースとは上記のような「データの集まり」とは別の「データベースを扱うソフトウェア」といった意味合いがあります。
 もちろん、WordやExcel(あるいはその他のソフト)でも、文書や画像などさまざまなデータを扱うことが出来ますので、これらのソフトも広い意味でデータベースソフトであると捉えることはできるかもしれません。しかし、そうしたソフトの中で特にデータの追加や更新、削除、抽出といった管理を効率的に行い、データの正しさ(整合性)を保っていくための仕組みを持ったソフトウェアが一般にデータベースソフトと呼ばれます。
 Accessも各種のソフトの中でデータの管理に優れた機能を持っているためにデータベースと呼ばれています。Accessがデータベースと呼ばれる場合のデータベースとは、もちろんこのデータベースソフトのことを指しています。