Rnd関数

 0以上1未満の乱数を返します。シード値を引数として指定することが可能です。

使用例

表記例出力例説明
Rnd(-1)0.2240070104599マイナスの引数を指定した場合、その値をシード値とする値が返されます。同じ値を指定すればいつでも同じ結果となります。
Rnd(-2)0.713325679302216同じくマイナスの引数を指定した結果です。
Rnd(1)
(※Rnd(-2)の実行直後に実行)
0.662433266639709プラスの引数を指定した場合。当初のシード値(この例では-2)に基づいて生成された2番目の値が返されています。
Rnd(1)
(※Rnd(-2),Rnd(1)の実行直後に実行)
0.735459625720978プラスの引数を指定した場合。当初のシード値(この例では-2)に基づいて生成された3番目の値が返されています。
Rnd()
(※Rnd(-2)の実行直後に実行)
0.662433266639709引数を省略した場合。当初のシード値(この例では-2)に基づいて生成された2番目の値が返されています。
Rnd()
(※Rnd(-2),Rnd(1)の実行直後に実行)
0.735459625720978引数を省略した場合。当初のシード値(この例では-2)に基づいて生成された3番目の値が返されています。
Rnd(0)
(※Rnd(-2)の実行直後に実行)
0.713325679302216引数として0を指定した場合、直前のRnd関数の出力結果と同じ結果を返します。

書式

Rnd([数値])

 数値は省略可。
 数値がマイナスのときはシード値として扱われ、シード値に基づき生成される系列(複数の数値)の最初の値を返します。
 数値がプラスのときまたは省略されたときは、生成されている系列(複数の数値)の次の値を返します。
 数値が0のときは、生成されている系列(複数の数値)の現在の値を返します(系列そのものは変わらず、次の値にも進みません)。

備考

 同一のシード値により生成される系列は異なるPCでも同じものとなります。
 ExcelのRAND関数はセルごとに異なる値を生成しますので抽選などの際に便利ですが、Accessの場合はクエリで「式1:Rnd()」といったように使用しても全行にわたって同じ値が出力されますし、テーブルの集計列ではRnd関数自体が使用できません。扱いが面倒なところではあります。