Round関数

 指定した数値を指定した桁に丸めます。具体的に言えば四捨五入の一種ですが一般的な四捨五入と異なり、丸めにより除かれる桁の数字が5でありそれ以下の桁が存在しない場合、丸めにより残る桁の最後の桁の数字が偶数になります(偶数丸め)。つまり3.5を整数に丸めると4になりますが4.5の場合も5にならず4になります。4.51の場合は5になります。

使用例

表記例出力例説明
Round(2.234,2)2.23小数点以下2桁を残して丸める例
Round(2.235,2)2.24
Round(2.244,2)2.24
Round(2.245,2)2.245に対する偶数丸めが生じるケース
Round(2.245001,2)2.25
Round(-2.244,2)-2.24
Round(-2.245,2)-2.245に対する偶数丸めが生じるケース
Round(-2.245001,2)-2.25
Round(2.245,0)2桁数0を指定すると整数に丸められます
Round(2.245)2桁数を省略したときも整数に丸められます
Round(12345,-2)(エラー)マイナスの桁数を指定するとエラーとなります

書式

   Round(数値[,桁数])

 桁数は小数点以下何桁に丸めるか(小数点以下何桁まで残るか)を指定する値です。省略すると0を指定したときと同じく、整数に丸められます。

備考

 一般的な四捨五入を実現する場合はInt関数を用います。例として小数点以下を四捨五入する場合はInt(数値+0.5)とします。
 なお、マイナスの数に対する四捨五入の扱いについて一般的な定めはありませんので、どの関数を使うか以前に判断しておく必要があります。